野村総合研究所(NRI、嶋本正会長兼社長)は、中国のオフショアパートナー企業である中訊軟件集團(サイノコム、左建中・共同代表取締役&CEO)からNRI向けオフショア開発事業を譲り受ける。両社は、4月23日に交わした基本合意(MOU)に基づき、6月17日に正式な契約を締結した。

 サイノコムは、1995年に設立したソフトウェア開発企業。香港証券取引所に上場しており、2014年度(14年12月期)の売上高は約5億8200万香港ドル(約93億円)。同社は、8月31日までに中国でNRI向けオフショア事業を担う法人を持株会社の下に再編する予定で、NRIは、この持株会社と日本でソフトウェア開発事業を担うサイノコム・ジャパン(時崇明社長)の株式100%を取得する。取得金額は、1億9000万香港ドル(約30億円)の予定。

 NRIは、グローバルでのシステム開発・保守運用の体制強化を成長戦略の要としており、中国では19地域21社、約4500人のエンジニアにシステム開発を委託している。サイノコムのNRI向けオフショア開発事業を取得後は、中国でのオフショア開発・保守運用体制の中核として、品質と生産性の向上を通じて競争力を強化する。