インフォテリア(平野洋一郎社長)は、「環境試験器」製造メーカーであるエスペック(石田雅昭社長)の基幹システムとMicrosoft Azureベースのクラウド環境とのデータ連携に、EAI/ESB製品ASTERIAシリーズのASTERIA WARPが採用されたと発表した。

システム構成図

 エスペックは、製造業の顧客に向けて、それぞれ異なる試験内容に応じた「環境試験器」の開発・販売を行っている。近年、海外に開発拠点を置く国内の製造業が増加傾向にあるなかで、生産拠点の国内と、販売拠点となる海外販売会社間での情報共有がより重視されるようになってきた。しかし、納期などの情報は国内の基幹システムで管理されていたため、海外拠点から直接参照できず、国内の担当者が都度データの抽出・加工・確認、登録を行う必要があった。一方で、この作業は大量のデータをすべて手動で処理する必要があり、1時間以上費やす日もあったため、通常業務を圧迫していた。そこで、すでに生産・販売・設計の各業務システム間のデータ連携を担う標準ツールとして、社内で長年活用していたASTERIA WARPを、海外拠点との情報共有として新たに採用した。

 エスペックでは、Oracle Databaseから抽出したデータをASTERIA WARPの連携機能でMicrosoft Azure上のSQL Databaseにアップロードし、それをSharePoint Onlineで参照することで、多様なデータ連携の自動化を実現した。このフローをわずか1か月で、システム開発経験のないインフラ運用担当者が構築したという。また、ASTERIA WARPのスケジュール機能を用いて連携フローを起動することで、海外拠点へ常に自動的にアップロードされた最新情報を提供できるようになった。

 エスペックが開発したASTERIA WARPのフロー数は、すでに700以上あり、海外拠点との売上情報のやり取りにも適用されている。今後も社内業務システムのクラウド化を推進していくなかでASTERIA WARPをフル活用し、さらなる連携フローの開発・運用を計画している。

 インフォテリアでは、今後もASTERIA WARPの多様なデータソースとの連携機能を駆使することで、海外拠点や関係会社との最新情報のリアルタイム共有を円滑に行うなど、社内業務のクラウド化による利便性を最大限に引き出せるITソリューションの構築を支援していく考え。