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静岡県榛原郡川根本町とKCCS、町内全域の高速ブロードバンド環境を整備
2015/12/21 19:07
川根本町は、中山間地域という地理的条件から民間事業者による高速ブロードバンド環境の整備が進んでいなかった。そのため、都市部との情報格差の解消や、豊富な観光資源などの地域情報の発信、医療・教育への活用などを目指し、耐障害性の高い光ファイバーと無線による高速ブロードバンド環境の整備を計画。公設民営方式で京セラコミュニケーションシステム(KCCS、佐々木節夫社長)がインフラ構築を担当し、12月15日に町内全域での整備が完了した。
また、KCCSは同事業を進めるにあたり、地域に密着した迅速な対応と高品質な運用サービスの提供に向け、事業運営会社として東海ブロードバンドサービス(TBBS、秦野仁志社長)を設立した。TBBSでは、ブロードバンド環境の町内全域整備の完了に先立ち、9月13日からインターネット接続サービス「やませみネット」を提供し、川根本町が行政・防災情報などを配信する「かわねフォン」を運営している。
さらに今回の整備事業と合わせて、駅や観光スポットでの通信料無料のインターネット接続や、ソーラー発電と蓄電池を組み合わせて、災害時でも通信手段が確保できる公衆無線LANシステム「観光・防災Wi-Fiステーション」を整備し、観光客へのサービス向上、防災対策強化の取り組みも進めている。
川根本町では、今後高速ブロードバンドのさらなる利活用に向け、バーチャルホスピタル(遠隔診断)などの医療支援や、高齢者の見守りなどの福祉支援、学校教育への活用など、住民サービスの向上に取り組んでいく考え。
KCCSグループでは、今後も地域に密着したパートナー企業として、光ファイバーと無線による高速ブロードバンドの整備や、IP告知システムと組み合わせた防災・医療・介護に関するソリューションなどを提供する社会システム事業を展開し、地方創生を支援していく方針。
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外部リンク
静岡県榛原郡川根本町=http://www.town.kawanehon.shizuoka.jp/