ネットワールド(森田晶一社長)は、日本食研ホールディングス(大沢哲也社長)が、全社VDI(仮想デスクトップ基盤)の性能改善、運用効率化のためのプロジェクトで、新しいストレージ基盤に、ネットワールドが扱う米Tintriの仮想環境専用ストレージ「Tintri VMstore」を採用したと発表した。

 日本食研ホールディングスでは、約800ユーザーがVDIを利用している。従来のブロックストレージでは、大量のアクセスが集中する始業時などにレスポンスが低下したり、トラブル発生時の原因追求が困難であるなどの問題が浮上していた。そこで、運用管理面や性能面での問題を解決するために、Tintri VMstoreを採用し、VDI基盤のストレージ改善に着手した。

 旧ストレージ環境では、レスポンス低下などの原因究明にも相当な時間を費やしていたが、仮想環境専用に開発されたTintri VMstoreでは、LUNやボリューム単位で負荷状況(IOPS、スループット)を制御する必要がなく、パフォーマンスや容量の割り当てをVM(仮想マシン)単位で行い、システムの状況を個々の仮想マシン単位で把握できるため、障害時などの対応を迅速に行うことが可能となる。

 今回導入した「Tintri VMstore T850」は、性能要件とコスト要件をバランスさせたSSDとHDDのハイブリッドモデル。導入に際しては、ブロックストレージのようにRAIDやLUNの設計に気を遣う必要がないため、導入工数を従来の約5分の1程度に短縮。大幅な省スペース化も図っており、設置スペースも以前の3分の1程度に収めている。

 さらに、今回の更新ではWindows XPからWindows 7への移行を行ったことで、仮想デスクトップが要求するリソースも以前より増加したにもかかわらず、レスポンス低下などの問題は完全に解消。感覚的には旧システムの約2~3倍に向上し、IT部門への問い合わせ件数なども激減したという。

 Tintriの特徴である優れた運用管理性も、システムの安定稼動に大きく貢献しており、何らかのトラブルが発生した場合も、高度な可視化機能を利用してスピーディに対応可能な環境が整った。さらに、仮想デスクトップのテンプレートやユーザー追加などの作業も、以前よりスムーズに行えるようになった。

 Tintriによる新VDI基盤は、昨年6月から段階的に本稼働を開始し、現在約800ユーザーがVDI基盤を利用している。新しい環境は1000ユーザー程度までカバーできるため、今後の新たなニーズにも対応できる。また、日本食研ホールディングスは、社員の働き方改革を重要な経営課題と捉えており、将来的には、全クライアントのVDI化も検討している。

 なお、システムの提案と構築を担当した四電ビジネス(福壽芳久社長)は、綿密な調査や評価機による事前検証を行ったほか、ネットワールドが主催するセミナーにも積極的に参加し、Tintri VMstoreの実力をしっかりと見極めた。また、幅広いベンダーの製品や技術に精通しているネットワールドの知見やノウハウも高く評価された。