アイレット(齋藤将平社長)は1月31日、経済産業省/国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「IoTを活用した新産業モデル創出基盤整備事業」の一環として、東芝テックが2月13日から実施する「電子レシートの社会インフラ化実証実験」で、LINEが提供するコミュニケーションアプリ「LINE」上でのチャットボットアカウント(チャットボット)の開発を支援したと発表した。チャットボットの開発に「サーバーレス・アーキテクチャ」を活用し、開発工数・ランニングコストの削減を実現した。

 電子レシートの社会インフラ化実証実験は、2月13日から28日の間、東京都町田市内のミニストップ、ウエルシア薬局、ココカラファイン、東急ハンズ、三徳、銀座コージーコーナーの各店舗でプラットフォーム化した電子レシートの有用性を検証するもの。通常は紙として提供される買い上げ商品の明細レシートを電子化し、電子レシートセンターがデータとして預かり、買い物客が自分のスマートフォンですぐにレシート内容を確認することができる仕組みとなっている。

 電子レシートにより、買い物客は手元に紙のレシートを残しておく必要がなくなり、自分のスマートフォンで買い物履歴を確認できる。導入店舗は、買い物客への利便性を向上させるとともに、紙レシート発行コストや環境負荷の削減に期待ができる。今回の実証実験では、東芝テックが運営する電子レシートシステム「スマートレシート」をベースに、電子レシートの標準データフォーマットとAPIを実装した電子レシートプラットフォームを使用する。

 実証実験に際し、アイレットが開発したチャットボットは、顧客が会計時に、LINEの該当アカウントの画面に表示されるバーコードを提示。店舗のPOSで読み込むことで、買い上げ商品の電子レシートを東芝テックが作成したウェブアプリケーションと連携する。

 アイレットでは、東芝テックのスマートレシートと連携するLINEのチャットボットを1か月で開発することが求められた。そこで同社は、AWSのサーバーレス・アーキテクチャを活用した短期間での開発に取り組み、全体的な開発工数に加え、運用・保守コストの削減も実現した。また、サーバーレス・アーキテクチャの採用により、利用者の会計に応じて変動するアクセス負荷に強いシステムを開発した。今回開発したチャットボットでは、企業とユーザーの1to1や双方向のコミュニケーションを可能にする「LINEビジネスコネクト」を活用し、LINEのシステムと利用企業のシステム間でAPIを通じてメッセージなどの送受信を行っている。