ネットワールド(森田晶一社長)は6月11日、総合検査会社の中外テクノス(福馬勝洋代表取締役)が実施した全社仮想化基盤用ストレージ刷新プロジェクトで、ネットワールドが扱う「Dell EMC Unity」が採用され、本格稼働開始したと発表した。

 「公共・都市」「輸送機・機械」「エネルギー・プラント」の3分野で事業を展開する中外テクノスは、社内インフラの整備・拡充にも積極的に取り組んでおり、業務サーバーの運用負担増大に対応するため、2012年にシステムを全面仮想化に踏み切った。現在は、基幹系/情報系を問わず、ほぼすべての社内業務システムがこの仮想化基盤上で稼働している。そして今回、導入から5年以上経過した仮想化基盤用ストレージを、今後のビジネスを支える先進的な環境を実現することを目指して刷新した。

 ストレージの刷新にあたりテーマとなったのは、性能・容量の改善とIT投資の最適化であった。旧環境ではストレージとの接続が1Gbpsだったため、VMwareの「Storage vMotion」や大量データの移行などに時間がかかる点がネックになっていたが、これを10Gbps化し、メンテナンス作業などの効率化を図り、さらに、今後のサーバー増加などにも対応できるよう容量に余裕をもたせたいと考えた。そして、この要件を満たす費用対効果が高いソリューションとして、Unityを選定した。

 Unityによる新しいストレージ基盤は、17年5月に本番稼働を開始し、今年3月に2台目のUnityを導入した。最初に導入したエントリモデルの「Dell EMC Unity 300」は、内蔵ディスクはHDDのみで、Unityのラインアップのなかでも最もベーシックな構成だが、必要なパフォーマンスは十分満たしている。2台目のUnityを導入する際の構築作業はすべて自社内で実施し、GUI画面により半日程度で作業が完了した。さらに、新しい環境では、Unityのソフトウェアバージョンである「Unity VSA」も、仮想サーバーのレプリケーション先として活用している。

 Unityの導入によって、性能や機能を大幅にアップした一方で、コストは逆に約10%減少しており、業務効率化とコスト削減を同時に実現。また、Unityは各種の管理ツールやローカル保護、レプリケーションなどのソフトウェアなどがすべて標準装備となっているため、今後の新たなニーズにも追加コストなしで対応できる。さらに、SSDを搭載することで、自動階層化機能「FAST Cache/VP」なども利用可能となることから、今後、必要に応じて、これらの機能を活用していく計画だ。