ネットワンパートナーズ(田中拓也社長)は9月27日、NTTデータカスタマサービス(渡辺守孝社長)と協業し、NTTデータ(本間洋社長)が今年3月に竣工した国内最大級の最新データセンター(DC)「三鷹データセンターEAST」の大規模・高性能な監視カメラシステムを構築したと発表した。

 三鷹データセンターEASTは、延床面積が約3万8000m2と広大なため、セキュリティー強化に向けて、監視カメラを数百台規模で設置することを検討していた。しかし、録画専用装置を用いる従来型の固定的なシステムでは、運用性に課題を抱えていた。これに対して、今回構築した監視カメラシステムでは、管理性・可用性・拡張性を高めることで、数百台もの監視カメラの長期間運用を可能にした。

 具体的には、数百台のカメラ映像を一元管理が可能な大規模システム向けのVMSとして、「Genetec Security Center」を採用。同ソフトは、直感的に操作可能なUIを備え、カメラごとに認証権限の設定が可能で、動きがあった映像のみを検索可能にするなど、高い管理性を実現している。また、アプリケーションレベルでサーバー障害時の冗長化機能をもち、仮想基盤上で稼働可能で、マルチベンダーのカメラに対応するなど、高い可用性と拡張性も備えている。

 VMSの稼働基盤として、仮想基盤を整備した。サーバー障害時には、Genetec Security Center自体の冗長化機能に加えて、仮想基盤での冗長化機能も活用することで、より高い可用性を実現している。また、仮想マシンを増設するだけで接続カメラ台数を追加可能で、録画専用装置と比べて機器台数を削減するなど、運用性を高めている。

 録画データの保存用には、スケールアウト型ストレージ「Dell EMC Isilon」を導入した。これによって、録画を継続したままで、録画容量の追加作業を可能にしている。さらに、同製品の旧モデルと新モデルを混在したまま1ボリュームで管理可能なことから、長期間運用の中で発生するストレージの移行作業の負荷を大幅に低減している。

 セキュリティーを高めるために、高画質・高機能なIPネットワークカメラを採用した。特に屋外に設置したカメラでは、高度な監視カメラの機能を使用し、逆光や暗がりでも高画質の映像を確認可能となっている。また、数百台の監視カメラ映像の通信に必要な帯域幅を綿密にサイジングするとともに、冗長性を考慮したネットワーク基盤を整備している。

 ネットワンパートナーズでは、今回のシステムを構成するマルチベンダー製品への深い知識に基づき、データセンターでの大規模なセンタ設備・セキュリティー工事を得意とするNTTデータカスタマサービスの提案活動を支援した。また、システム全体の設計・施工は、監視カメラシステムの豊富な経験をもつネットワンシステムズのフィジカルセキュリティー担当部門が技術支援し、3社間でシナジー効果を発揮している。