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5期ぶりに500億円を割り込む ただし海外事業の立て直しで受注増に――CAC Holdings
2019/02/28 11:00
週刊BCN 2019年02月25日vol.1765掲載
CAC Holdings(酒匂明彦社長)海外ビジネスの再編に伴う減収が響いて、2018年12月期の連結売上高は、前年度比6.3%減の499億円と、5期ぶりに500億円を割り込んだ。海外ビジネスでは、ASEAN地域のグループ会社の売却やインド法人の事業再編などで売り上げが21%減の92億円にとどまった。比較的堅調だった国内ビジネスも、メガバンクの統合案件の終息などが響いて2.3%減と、海外ビジネスの落ち込みをカバーできなかったことから減収につながった。
CAC Holdingsは、2014年にインドのアクセルフロントライン(現インスピリシス・ソリューションズ)をグループに迎え入れてインド市場への本格的な参入をスタート。翌年にはシンガポールに本社を置き、医療機関向けにITサービスを提供している会社をグループ化したものの、収益性に限界があるとして17年に売却している。インド法人も不採算事業や本業に直接接点がない会社を切り離し、低採算事業を立て直すなどの再構築を実施。18年9月には社名をインスピリシス・ソリューションズに一新し、収益重視へと舵を切っている。
ただし、海外ビジネスの受注高を見ると、前年度比3.4%増の112億円と堅調に推移しており、インド法人の立て直しによって「利益率は着実に改善している」(酒匂社長)と、今後の成長に手応えを感じている。
また、CAC Holdingsでは、各事業セグメントの成果責任を明確化するためにセグメントの見直しを行っている。従来の国内/海外の分け方を改めて、今年度からは、国内中核事業会社のCACが主に担当する領域とヘルスケア、海外の中国とインド、スタートアップ企業への出資など未来領域の五つに分けた。それぞれ責任者となる執行役員を配置し、意思決定のスピードを速めることで競争力を高めていく方針だ。(安藤章司)
CAC Holdings(酒匂明彦社長)海外ビジネスの再編に伴う減収が響いて、2018年12月期の連結売上高は、前年度比6.3%減の499億円と、5期ぶりに500億円を割り込んだ。海外ビジネスでは、ASEAN地域のグループ会社の売却やインド法人の事業再編などで売り上げが21%減の92億円にとどまった。比較的堅調だった国内ビジネスも、メガバンクの統合案件の終息などが響いて2.3%減と、海外ビジネスの落ち込みをカバーできなかったことから減収につながった。
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