NTT東日本(井上福造社長)は、農業とICTを融合させ、次世代施設園芸のトータルソリューションを提供する新会社、NTTアグリテクノロジーを7月1日に設立した。代表取締役社長に酒井大雅氏が就任した。

次世代施設園芸のイメージ

 NTT東日本は、2018年1月からIoTデバイス、クラウドの導入から運用まで一元的にサポートし、農業生産者の省力化や品質・生産性向上を支援する「農業IoTパッケージ」を提供している。自治体や農業関係者などの顧客からのニーズとして、「耕作放棄地の有効活用や地域の新たな雇用を創出できる次世代施設園芸に期待している」「IoTやロボティクス、労務・生産管理など一体化した次世代施設園芸を導入したい」といった声が多数あったという。

 そこで、IoT/AIを活用した高度な環境制御や、環境・生育データの分析による収量予測、生産から販売、労務管理や経理などのバックオフィスシステムまで、各業務プロセスのデータの統合・相互連携するシステムを開発。ソリューションの品質向上とノウハウ蓄積を図り、20年度から「次世代施設園芸」のトータルソリューションとして提供するため、新会社を設立した。

 農業法人サラダボウルと協業し、サラダボウルの農業経営ノウハウ・生産メソッドと、NTTアグリテクノジーのAI/IoTなどの先端技術を組み合わせ、次世代施設園芸のトータルソリューションを開発する。

 年内は、サラダボウルの本社がある山梨県中央市に、実証ファームとして圃場を設立し、ソリューションの検討を行う。20年には、圃場の運営を開始し、今後5年間で約100億円規模の農産物の流通を目指すという。