NECは、空の移動革命の実現に向けて、空飛ぶクルマの移動環境に必要な交通整理や機体間・地上との通信などを支える管理基盤の構築に本格的に取り組み始めた。また、機体管理の機能や飛行特性を把握するデータを収集するため試作機を開発した。

 試作機のサイズは全長約3.9m、幅3.7m、高さ1.3mで、重量は150キロ未満。運転手が搭乗しない自律飛行を行う。なお、試作機のため、人が乗るスペースは設けていない。飛行に必要となる機体位置情報把握(GPS)を含む飛行制御ソフトウェア、推進装置であるモータードライバーなどを新たに開発して搭載した。
飛行実験場は意外と狭い

 飛行実験場は、航空法により20メートル四方、高さ10メートルの柵とネットで覆われ、その内側のみ飛行が許されている。そのため、前進、後進といった移動はできず、しばらくは浮上実験だけとなる。ただ、現在柵外での飛行を申請しており、今年度中をめどに許可が下りる見通し。そうなれば移動実験も行うことができるようになる。
助走なしに垂直に上がっていく

 NECも参画している空飛ぶクルマプロジェクトである「空の移動革命」では、2023年に物の輸送の実用化を、30年には人の移動の実用化を目指している。NECがスポンサーを務める一般社団法人CARTIVATOR Resource Managementでは、25年の大阪万博で移動に空飛ぶクルマを活用したい考えで、すでに有人機の開発を進めており、来年夏にはデモフライを実施する意向。わずか数年先に、空飛ぶクルマに乗れる未来がやってくる。
高さ3メートルほどまで浮く