ASUS JAPANは、AI処理用にGoogle社製TPUを搭載し、AI推論を高速処理できる名刺サイズのシングルボードコンピューター「Tinker Edge T」を発表した。12月に販売を開始する予定。11月20日から22日まで開催する「ET & IoT Technology 2019」で展示する。

Tinker Edge T

 Tinker Edge Tは、AIアプリケーション用に特別に設計したシングルボードコンピューター(SBC)。処理効率を高速化し、電力需要を減らし、接続されたデバイスとインテリジェントなアプリケーションを簡単に構築できる機械学習(ML)アクセラレータであるGoogle Edge TPUを内蔵する。これにより計算単位あたりわずか0.5Wを使用して、1秒あたり4テラ操作(TOPS)を実行できる。また、TensorFlow Liteモデル用に最適化しており、一般的なMLモデルを簡単にコンパイルして実行できる。

 最新のクアッドコアARMベースのNXP i.MX 8Mプロセッサーを搭載。グラフィックス、マシンビジョン、ビデオ、オーディオ、音声、安全性が重要なアプリケーション向けのソリューションを提供する。また、1GBのLPDDR4デュアルチャネルメモリ、第4世代の低電力DDR DRAMテクノロジーを搭載し、システムのパフォーマンスと効率を向上させるために高速化と低消費電力化を実現した。OS、アプリケーション、ファイルストレージの読み取りや書き込み速度を大幅に高速化するオンボードの8GB eMMCとSD 3.0インターフェースも備える。
 
カメラを2台接続し、2台分の映像を分析できる

 ほとんどのSBCマザーボードは15W(5V 3A)の電力設計であるため、複数のデバイスを接続すると、デバイスとシステムが不安定になる可能性があるが、Tinker Edge Tは特別な電源設計を採用。DCヘッド電源と一緒に最大45Wの電力を供給し、複数の接続デバイスでも安定したシステム動作と完全なI/Oパフォーマンスを実現する。さらに、供給される電流と電圧が大幅に変化すると、排他的な電源保護設計が自動的にアクティブになり、ボードと接続されているすべてのデバイスを効果的に保護する。