
下呂市の北部に位置する飛騨小坂は、落差5m以上の滝が200以上ある日本一滝の多い町。昨今、近隣の観光地に比べ観光客数が伸び悩んでおり、特に拡大が見込める海外からのさらなる誘客が課題となっている。しかも宿泊施設の多くはホームページでの多言語案内や海外からのネット予約に対応しておらず、外国人からの予約を受け付けにくいことも課題となっている。

こうした課題を解決するため、4者は外国語に対応したデジタルサイネージの設置、ドローンによる空撮映像などを活用したPR動画の制作、サイトコントローラーを活用した観光誘客の実証実験を20年3月31日まで行う。
具体的には道の駅・南飛騨小坂はなもも(ビジターセンター)にデジタルサイネージ「KDDI Touchサイネージ」を導入する。観光地や観光施設を静止画、動画を用いて紹介し、下呂市内の周遊を図る。また、一部の宿泊施設のタブレットで、デジタルサイネージと同様のコンテンツを利用できるようにする。

観光PR映像制作では、小坂地域のアクティブなイメージを発信するため、ドローンやアクションカメラを活用し、シャワークライミングにスポットをあてた映像コンテンツを制作した。制作した映像コンテンツは、デジタルサイネージやYouTubeで発信し、インバウンドやアクティブアトラクションファンを中心に集客効果の向上を図る。
このほか、国内外の複数の宿泊予約サイトからの集客を可能にし、管理するオーナーの負担を軽減するサイトコントローラーを民泊施設へ導入する。