少子高齢化に伴い、労働人口が年々減少している。特に深刻化しているのが、現場の人手不足だ。さまざまな現場がある中で、OKIが注目したのが、施設点検、防犯・見守り、倉庫の在庫チェックといった分野。これを解決するソリューションとして開発したのが、AIエッジロボットを活用する遠隔監視ソリューションだ。遠隔運用コックピットは11月14日・15日に開催した「OKIプレミアムフェア 2019」に参考出展した。

AIエッジロボットと遠隔運用コックピット

 AIエッジロボットは、2019年4月に実施した社内アイデアコンテスト「Yume Proチャレンジ2018」に出品し、大賞を受賞したもの。その後も開発を続け、10月に開催した「CEATEC 2019」でも展示した。

 AIエッジロボットは、管理対象の施設を360°自由視点でリアルタイムに俯瞰できるAI機能を搭載している。自律的に広範囲の施設内を移動し、監視することができる。また、オペレーターが遠隔でAIエッジロボットを制御することができるので、AIエッジロボット単独では難しい高度な対応ができる。

 AIエッジロボットの上部には四つのセンサーを搭載し、そこから送られる映像を組み込み型のエッジAIが分析。通常時映像との差分を検知したら「異常が起きた」ことをオペレーターに報告する。通知も「泣いている子どもがいます」「落とし物があります」などバリエーションに富み、こうした異常を今後も学習させていく。
 
AIエッジロボットたちが撮影した映像を表示

 一方、遠隔監視を行うオペレーター側は、複数のAIエッジロボットが撮影しているリアルタイムの映像をディスプレイに表示。異常アラートを確認したら遠隔操作に切り替える。この遠隔操作用のコックピットが近未来的でかっこいい。
 
さまざまな情報が表示されるコックピット

 AIエッジロボットが撮影している映像だけではなく、AIエッジロボットに搭載した音・振動・画像・空間・においなどの多様なセンサーからさまざまな情報を伝送し、それによってオペレーターは現状を認識することができる。
 
オペレーターの感情も表示。多くの人に囲まれて緊張しているようだ

 遠隔監視ソリューションは、現場のロボットを監視、操作するだけではない。オペレーターの働き方もチェックする。展示モデルには笑顔を認識する機能を搭載しており、担当者によると「オペレーターが楽しく、ストレスなく仕事ができているか表情をチェックすることができる。また、オペレーターの集中力もログを取ることができる」と説明した。集中力のログを取ることで、集中できる時間帯などを分析し、シフトの調整などに生かしていきたいという。「午前中に集中力が高まる人、午後に集中力が高まる人とさまざま。その人にとって最適な働き方を提案していきたい」としている。

 人手不足問題を抱える現場を救うべく、今後もAIエッジロボットと遠隔監視ソリューションの開発を進めていくという。