ニュース

JAXAとAT社、人工衛星搭載の軌道上画像化装置を共同で開発

2020/02/27 15:57

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)とアルウェットテクノロジー(AT社)は2月26日、人工衛星搭載の合成開口レーダ(SAR)データを軌道上で画像化する装置を共同で開発したと発表した。

SARデータの軌道上画像化装置

 従来、地上の計算機で行っていたデータ処理を、高速処理が可能なFPGA(fieldprogrammable gate array)に適したアルゴリズムに書き換えてファームウェア化することにより、世界で初めて衛星搭載用の装置として実現した。

 SAR観測データを軌道上の衛星内で準リアルタイム処理することで、衛星からのダウンリンク量の大幅な圧縮が可能となり、ニーズが高まっている海域観測や船舶の動静把握への活用が期待されるという。

 今後、AT社は小型衛星向けのコンポーネントとして、装置の製品化について検討を進め、JAXAは大型衛星への技術実装を精査する。
  • 1

関連記事

衛星画像を分析して野菜の収穫時期を予想、JAXAベンチャー企業が提供

リコーの360°カメラが地球を撮影、静止画・動画を公開

小型の全天球カメラが宇宙に行く、JAXAとリコーが共同開発

外部リンク

JAXA=http://www.jaxa.jp/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>

連載第5回:先進製品の取り扱いやソフトのクラウド販売を支援

× こちらから>>