ソフトバンクグループ(孫正義 代表取締役会長兼社長)は4月30日、2020年3月期の業績予想を大幅に下方修正した。営業外損失を、4月13日に発表した約8000億円から1兆円超に修正。税引前利益を2500億円から200億円と92%減の予想に修正した。要因は、WeWorkなどソフトバンクビジョンファンド以外の投資先による損失が膨らんだため、としている。

ソフトバンクグループの孫正義 代表取締役会長兼社長

 NYダウは2月12日の終値で史上最高値の2万9551.42ドルをつけたが、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大で、3月23日までの間、一時1万8213.65ドルに大幅下落。ソフトバンクグループも、わずか1カ月あまりで1万1000ドルもの大暴落に見舞われた金融市場の大混乱に翻弄された形だ。

 NYダウが史上最高値を付けた、まさに2月12日、孫会長は第3四半期決算の説明会を行った。WeWorkへの投資失敗について「大いに反省している」としながらも、「ソフトバンクグループは戦略的持ち株会社として、投資を本業にする会社に生まれ変わった。もはや営業利益や売り上げは関係ない。忘れていい数字だ」などと発言していた。(BCN・道越一郎)