PALTEK(矢吹尚秀社長)、サイレックス・テクノロジー(サイレックス、三浦暢彦社長)、ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP、山本達夫社長)の3社は6月8日、農業機械や建設機械、搬送ロボット向けにAIによる安全・遠隔・自動化ソリューション開発を促進する車両AI EVK(Evaluation Kit:評価キット)を共同開発したと発表した。

車両AI評価キットの利用イメージ

 車両AI EVKは、サイレックスが提供する働く車向け映像対応CAN/無線LANブリッジ「GDM-3250」と、PALTEKが提供するDMPのAIプロセッサーIP「ZIA DV720」を搭載したAIモジュール「ZIA C3 Kit」を連携したもので、車両の自動搬送の開発をサポートする。

 サイレックスのGDM-3250は、農機・建機など働く車の稼働情報(CANデータ)と周辺映像を無線LANで同時伝送するブリッジ。各車両メーカーのタブレットPCアプリと連携し、車両のリモート監視・操作を可能にする。また、別売のGDM-3250本体プログラムやモバイル端末アプリ開発用のSDKを利用することで、車両メーカー独自のアプリケーションを効率的に実現でき、すでに複数の国内車両メーカーで利用されている。

 今回、GDM-3250と、PALTEKが販売する、DMPのAIプロセッサーIP搭載のZIA C3 Developmentキットを連携することで、車両AI EVKを実現した。この連携機能は、GDM-3250とZIA C3 Kitを有線LAN接続するだけで利用できるため、映像AIを利用した自動化・安全ソリューションの実証開発を早期に開始できる。

 さらに、GDM-3250は、屋外車両での運用を想定した耐環境性をサポートしているため、通常のAI開発キットでは困難な屋外フィールドでの評価も利用中のGDM-3250ハードウェアを変更することなく実施できる。

 税別価格は49万8000円。サイレックスとPALTEK両社指定の商流を通じて6月8日に受注を開始し、7月から順次出荷する予定。また、すでにGDM-3250やZIA C3 Kitを購入済みのユーザーも製品ファームウェアをアップデートすることで車両AI EVKが提供する機能を利用できる。