大阪大学サイバーメディアセンター(大阪大学CMC)は5月6日、NECが納入したクラウド連動型高性能計算(HPC:High Performance Computing)・高性能データ分析(HPDA:High Performance Data Analysis)用スーパーコンピュータシステム「SQUID(スクウィッド)」の運用を開始した。

 SQUIDは、総理論演算性能として16.59PFLOPS(ペタフロップス)を安定供給する。特徴として、汎用CPU計算環境、GPGPU計算環境、ベクトル計算環境の三つの計算環境を用意している。これにより、数値計算、科学シミュレーションといった従来のHPC分野に加え、需要が拡大している機械学習、ディープラーニング、ビッグデータ解析といったHPDA分野の多様な計算ニーズにも対応できるという。

 また、膨大なデータを長期に保持しながら活用するため、大容量データ領域20ペタバイトと、高速データ領域1.2ペタバイトを提供するデータダイレクト・ネットワークスの「EXAScaler高性能並列ファイルシステム搭載ストレージアプライアンス」を搭載。大容量データ集約環境を実現した。

 セキュリティでは、大阪大学CMCとNECが設計・開発したセキュアステージング機能を実装するなど、秘匿性の高いデータを安全に利用できる環境を構築している。また、クラウドバースティング機能を搭載しており、「Oracle Cloud Infrastructure」、「Microsoft Azure」と連携が可能。オンプレミスでリソースが不足した場面などで対応できるという。

 今後は、試験運転を目的に、5月6日~7月末まで全国の大学、研究所、企業の研究者を対象に無料で開放し、8月から正式に運用する。