日商エレクトロニクス(日商エレ)とグリーナーは5月26日、環境事業で戦略的パートナーシップを開始したと発表した。環境分野での新たなビジネスモデルの実現に向けて、業務提携に向けた基本合意書を4月30日に取り交わし、その足掛かりとして日商エレはグリーナー開発の廃棄物管理システム「エコープ」の販売を開始する。

 廃棄物の削減や、今まで「廃棄物」とされていたものを「資源」として活用し、廃棄物を出すことなく資源を循環させるサーキュラーエコノミー(循環経済)の実現は今や国の重点政策であり、世界的に急を要する課題とされている。日商エレでは、その実現のカギとなるのがデジタル技術の活用と捉え、プラスチックなどの再生資源を需給者間で有効活用する取り組みを開始している。一方、グリーナーは、廃棄物業界の変革を目指す「環境系」ITベンチャーとして、廃棄物実務管理からエネルギーコンサルティングまで、企業が排出するすべてについて支援を行ってきた。

 今回、廃棄物やリサイクルの管理を通して培ったグリーナーの業界の知見と、50余年にわたり最先端テクノロジーの日本展開で培ってきた日商エレの技術力とリソースを基に、両社は、さらなるデジタル化が必要と思われる廃棄物の分野への本格参入を狙う

 具体的には、日商エレと同じく双日グループである双日九州と連携の下、リテール、医療、建設、食品、製造業界や大手グループ会社を対象に、エコープの展開を開始する。また、両社は、21年度内での資本提携を含めた業務提携を想定して協議を進めている。エコープの活用も含め新しいビジネスモデルを確立し、ITの力で環境負荷の低減に貢献することで、サスティナブル(持続可能)な社会の実現を目指す。

 エコープは、グリーナー独自の「見える化」手法により、廃棄物の削減、リサイクル率の向上、CO2の削減など、排出企業がエミッション・コントロールに取り組むためのASPサービス。使いやすさとわかりやすさを極限まで追求しているため、廃棄物に詳しくない排出企業から、廃棄物のプロの管理業者まで幅広いユーザーの細かな要望に応え、廃棄物でのコンプライアンスの実現・省力化の好循環化を生み出す。