エッジオ・ジャパン(旧ライムライト・ネットワークス・ジャパン)は9月14日、記者会見を開き、既存のCDN事業に加え、Webセキュリティ市場のシェア獲得に注力すると説明した。ウェブサイト配信プラットフォーム「App Ops」(旧Layer0)にセキュリティサービス「App Security」を新たに追加し、拡販を狙う。
シェア獲得に向けた具体的な戦略としては、多様化・巧妙化が進むサイバー攻撃の情勢を踏まえ、App Opsによる対策の強化を図る方針を示した。
App Securityは、WAAP(WAF、APIセキュリティ、Bot対策、DDoS対策)とNetwork Security(オリジンシールドなど)によって、包括的にWebサイトを保護できる。競合優位性としては、250Tbpsを超える巨大なネットワークのほか、Audit WAFとProduction WAFを並行運用して解析時間を短縮し、被害が増加しているゼロデイ攻撃への対策を迅速化する「デュアルWAF」などを挙げた。
田所隆幸・カントリーマネージャー
新規のパートナーの獲得にも積極的な姿勢を見せた。同社の田所隆幸・カントリーマネージャーは「パートナーのさまざまな要望に応じるためのプログラムを用意している。特にセキュリティの分野に強く、すでにマーケットシェアを持っているパートナーとタッグを組めるように進めている」と語った。
同社は7月、米国本社が米Yahoo傘下の米Edgecast Networks(エッジキャスト)を買収し、社名をEdgioに変更したことを受け、ライムライト・ネットワークス・ジャパンからエッジオ・ジャパンに社名を変更した。