マジックソフトウェア・ジャパンは11月17日、「Magicians Meeting 2022」を開催した。この中で、ビジネスの現状と短中期の取り組みについて解説し、主力製品である「Magic xpa」「Magic xpi」の機能強化などを通じて、DX推進に貢献していく方針を示した。

　グローバルで業績が伸びる中、国内ではMagic xpaがローコード開発ツール部門でトップシェア（デロイトトーマツミック経済研究所調べ）を獲得するなど好調だ。同製品の今後の取り組みについては、各パートナーから要望があった機能の組み込みや、Webクライアントの強化などを予定している。


　ここ2、3年は新型コロナ禍を背景に、クラウドへの移行が加速している状況にある。CS（クライアントサーバー）システムの導入企業では、開発したアプリケーションにリモートアクセスするための「TSmagic」の利用が拡大。CSからRIA（リッチインターネットアプリケーション）やWebクライアントへのシフトや、富士通のクラウド基盤上でサービスを提供する「Magic xpa powered by FJcloud」を導入するパートナーの増加が続いていると説明した。

　データ連携プラットフォームのMagic xpiについては、クラウド連携に関する案件が増加しているという。今後はDockerコンテナを利用した「Magic xpi Cloud Native」の提供を予定。システムを止めずにプログラムが入れ替えられるようにする。

　佐藤敏雄社長は「既存のアプリケーションを守ることを前提に、DXに関する新しい取り組みにも着手していきたい」と述べた。
（大向琴音）