日本ヒューレット・パッカード(HPE)は7月、インターネット非接続のエアギャップ型プライベートクラウドを実現する「HPE Private Cloud Enterprise with disconnected management」と、認定パートナーが運用を担う「HPE Private Cloud Enterprise for sovereign environments」の国内販売を開始する。顧客にデジタル主権への意識が高まる中、インターネット接続不要のソリューションで、よりセキュリティー要件の高いクラウド環境を提供する。
(堀 茜)
今回発売する二つのソリューションは、PCEのデプロイメントオプションとの位置付け。PCEでは、HPEが提供する管理運用をインターネット経由で行っているが、エアギャップ型では、HPEかパートナーの保守要員が顧客の環境を訪問してアップデートなど必要な作業を行う。PCE with disconnected managementでは、顧客が管理する敷地内に限定して運用。PCE for sovereign environmentsは、国内など一定の地域内にサーバー類を置き、HPEが提供するインフラ基盤をサービスプロバイダーが構築・運用する。いずれもインターネットから遮断されており、業界や地域ごとの高度なセキュリティーやコンプライアンス要件に準拠したITインフラを従量課金で利用できる。
ビジネス開発部の山崎浩之・シニアカテゴリーマネージャは、「エアギャップ型サービスは、データやセキュリティーの規制が厳しくクラウドシフトができなかった顧客からの関心が高い」と説明。米国の国防関連機関や欧州の製造業企業がPCE with disconnected managementを導入し、インターネット非接続の環境でクラウドエクスペリエンスを実現した事例を紹介し「国内でも、製造業で特に機密性の高い業務の企業から問い合わせがある」とした。
日本ヒューレット・パッカード(HPE)は7月、インターネット非接続のエアギャップ型プライベートクラウドを実現する「HPE Private Cloud Enterprise with disconnected management」と、認定パートナーが運用を担う「HPE Private Cloud Enterprise for sovereign environments」の国内販売を開始する。顧客にデジタル主権への意識が高まる中、インターネット接続不要のソリューションで、よりセキュリティー要件の高いクラウド環境を提供する。
(堀 茜)