BIPROGYは7月14日、購買・調達部門のDXを支援するSaaS型ソリューション「eBuyerBrains Plus（イーバイヤーブレインズプラス）」の提供を開始した。SaaSで提供することで初期費用を抑えて短期間での稼働が可能となり、導入コストが課題だった中堅・中小企業からの需要にも対応できるようにした。

　eBuyerBrains Plusは、同社が提供してきた統合調達ソリューション「eBuyerBrains」の一部の機能を強化した製品。見積業務やサプライヤー選定のほかにも、見積価格の妥当性判断や災害時におけるサプライチェーンの状況管理、サステナブル調達の観点からのサプライヤー調査といったさまざまな機能を備える。必要な機能だけを部分的に導入することが可能なため、コストを抑えて購買や調達のDXに取り組めるのを特徴とする。

　従来のeBuyerBrainsは、組立製造業向けの直接材調達に強みがあり、1品目ごとの量産単価見積に対応していたが、設備・工事・役務などの複数明細が必要なプロセス製造業の見積には十分に対応できていなかったという。今回、複数明細の見積ができるよう機能を強化したことで、プロセス製造業向けの設備調達業務もカバーできるようになった。

　2030年までに30社への提供を目指し、年間6社以上の導入を進める方針だ。（大向琴音）