ニュース

CTC、フルマネージド型の生成AI基盤サービスを提供開始 機密データを安全に活用

2025/10/21 10:01

 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月20日、生成AI基盤サービス「CUVIC GPU Zero」の提供開始を発表した。運用も含めたフルマネージド型のサービスとして展開することで、顧客の安全な生成AIを支援する。

 CUVIC GPU Zeroは、米NVIDIA(エヌビディア)のGPUを搭載したAI専用ハードウェアを基盤とし、AIエージェントの開発機能を備えたサービス。GPUの最適化やオンプレミス環境の設計、構築、基盤の監視や障害対応、ソフトウェアやAIモデルの定期更新もCTCが担う。オンプレミス環境を構築することで漏えいリスクを抑え、自社の機密情報や業務データを安全に利用できるのが特徴だ。

 LLM(大規模言語モデル)やVLM(視覚言語モデル)を搭載しており、長文の生成や構造化データの理解に加え、チャートやグラフなどの画像も高精度に読み取りが可能だという。ノーコードのAIエージェント開発プラットフォーム「Dify」も実装しているため、業務に特化したAIエージェント開発もできるとした。

 50名規模の同時利用に対応し、複数部門での活用も可能。AIエージェントの自社開発を目指す企業を中心に、3年間で30件の受注を目指す。初期費用は150万円で、月額は税抜き75万円からとなる。

 今後は、GPUサーバーや回線サービス、新たなLLMの追加などによるサービス強化を図るほか、製造業の生産計画や設備保全、金融業の取引分析やリスク管理など、業界ごとの課題に対応したAIエージェントの開発支援も進めていく方針だ。
  • 1

関連記事

富士通と米NVIDIA、フルスタックAIインフラ構築で協業拡大 2030年までに社会基盤として確立へ

CTC、サーバー液冷ソリューション「cooliquid」を提供へ

CTC、NTTデータグループなどがNPOのDXを支援 生成AIの普及を推進

外部リンク

CTC=https://www.ctc-g.co.jp/

週刊BCN特別連載企画
「パートナーと伴奏し、新たな価値を共創するネットワールド」

連載第1回 トップに聞くビジネス戦略とパートナー支援

× こちらから>>

連載第2回 オンプレミスの知見を生かした「クラウド移行の最適解」

× こちらから>>

連載第3回 複雑なセキュリティに対し充実したサポートと検証環境を用意、今後はAI保護に注力

× こちらから>>

連載第4回 AIビジネスの立ち上げを支援 企業独自のデータを取り込み課題を解決

× こちらから>>