サイボウズの青野慶久社長は、2月25日にオンラインで開催した2025年12月期の決算説明会で、28年12月期の連結売上高を509億円以上とする中期目標について言及した。25年12月期の売上高からおよそ135億円の伸長となる。ノーコードツール「kintone」を成長の軸とし、大規模導入・全社導入の推進、取り扱える業務や情報の幅を広げる方向での機能強化、グローバル市場で戦える製品展開に向けた研究開発といった既存の戦略をさらに推進する方針だ。青野社長は「23年から(28年まで)の5年間で、2倍にするほどの成長をつくりたい。この成長に向けて新しいチャレンジをしていく」と語った。
青野慶久 社長
業績の予測値としては480~500億円での着地を想定しているが、「もうひと押し」(青野社長)の上積みを狙う。このうち、kintoneの売上高は330億円以上を目指す(25年12月期は216億8900万円)。成長分については、オーガニックのみで達成したい考えで、M&Aなどによる上振れ分は含んでいない。ただ、説明会ではM&Aの実施自体は否定しなかった。
実現への施策に関しては、エンタープライズ市場でのkintone大規模導入に向けて、機能強化やマーケティング・営業活動の充実を図るほか、kintoneの活用用途拡大につながるAI技術への投資、アドオン・業種特化サービスなどの開発などに取り組む。グローバル展開への研究開発に関しては、26年度中の発表をめどとする。
25年12月期の連結業績は、売上高が前期比26.1%増の374億3000万円、営業利益は106.4%増の101億100万円、最終利益は99.2%増の70億8100万円だった。24年11月の価格改定の影響で、売上高、利益ともに大幅に増加した。
説明会では、25年12月末時点におけるkintoneの顧客規模別MRR(月次売上)の割合が公表され、SMB(従業員規模99人以下)が39.1%、MID(同100~999人)が33.7%、EP(同1000人以上)が27.2%だった。
(藤岡 堯)