独Celonis(セロニス)日本法人は4月1日、記者説明会を開き、2026年の事業戦略を説明した。AIエージェントの挙動を監視する「エージェントマイニング」の普及に注力し、複数のAIエージェントを連携させた業務への活用を支援する。大手の製造や自動車、保険といった業界を中心に拡販を進める構えだ。
エージェントマイニングは、あらかじめ定型化したプロセスに基づいてAIの挙動を監視する機能。システムログとエージェントの実行ログを統合的に分析して問題点を発見する。複数のAIエージェント間の連携で起きる不具合を可視化したり、人間へのエスカレーションが発生する原因を特定したりできる。
村瀬将思 社長
業務プロセスの流れやルールと、各プロセスで発生するログをデジタル上に再現した「Process Intelligence Graph」を文脈情報としてAIエージェントに手渡す「プロセスコンテキスト」の訴求も強化する。村瀬将思社長はAIエージェントの活用に関して、「AIとデータがあってもその間を埋めるコンテキストが欠如していることで、有効な成果を出すのが難しくなっている」と指摘。AIエージェントがより顧客の業務プロセスを理解した上で動作できるように後押しする。
今後は、企業のデータ基盤の整備に関するプロジェクトに合わせて同社製品の導入を促す方針。「Microsoft Fabric」や「Databricks」といった外部のデータ基盤とゼロコピーで連携する機能を追加しており、データに文脈情報を付与する製品としての立ち位置を確立させたい考えだ。
村瀬社長は「複数横断的なプロセスやミッションクリティカルな業務の領域に当社の製品を適用するユースケースをつくり、そこにAIエージェントを当てはめてもらいたい」と意気込んだ。
(大畑直悠)