日立製作所は7月1日、鉄道事業者向けに、駅係員や乗務員の業務をデジタルで支援する複数の機能を集約した「駅業務アプリケーションスイート」の提供を開始した。現場業務と管理業務をデジタルでつなぎ、駅運営の効率化と品質向上に貢献する。
駅業務アプリケーションスイートはSaaS型アプリ。駅係員や乗務員、司令員が日々行っている案内、連絡、作業管理などの業務を支援する複数のアプリを、スマートデバイスとWebアプリで統合的に提供する。
機能のイメージ
コミュニケーション支援や作業ダイヤ管理、巡回・点呼管理など、さまざまな業務を一つのアプリに集約することで、従来は業務ごとに分かれていた情報や連絡を一つの画面上で把握できるようになる。通知から関連する業務画面を直接開いて作業を開始できるため、現場での判断や対応を妨げることなく、スムーズな業務遂行をサポートする。
管理職向けのWebアプリでは、現場で利用する業務支援機能の設定や利用状況を一元的に管理が可能となる。現場の作業内容は記録され、複数の駅における業務の進捗や実施状況をリアルタイムで確認できる。駅係員と司令員の間で同じ情報を共有しながら状況を確認することで、業務の抜けや遅れに早期に気づけるとした。
駅業務アプリケーションスイートは、業務の入り口となるスーパーアプリと、個々の業務を支援するミニアプリで構成されている。導入時に全ての機能をそろえる必要はなく、業務内容や課題に応じてミニアプリを段階的に追加することで、業務支援の範囲を柔軟に拡張できるという。
今後は、鉄道事業者への導入を拡大するほか、現場での活用を通じて得られる知見を生かし、駅業務を支援する機能の拡充を継続する姿勢だ。