ウイングアーク1stは10月21日、データ活用基盤「DataTetra(データテトラ)」の販売を開始した。文書や音声、映像などの非構造化データも扱えるデータ活用基盤で、同社のデータ分析ツール「Dr.Sum」の下位レイヤーに位置する製品だ。ユーザー企業内の「あらゆるデータの活用を一体的に支援する」(取締役執行役員の島澤甲CTO)基盤として役立ててもらう。
島澤 甲 CTO
DataTetraは、基幹業務システムや各種SaaS、他社製データウェアハウスなどのデータを集約し、「Dr.Sum」やAIエージェントの「dejiren AI」、BIツールの「MotionBoard」などの同社製品に受け渡す役割を担う。ベンダーロックインを回避できる設計になっているため、他社のデータ活用ツールとの連携も可能だという。
久我温紀 CMO
AIを本格的に活用するにあたっては、LLMの従量課金が跳ね上がるリスクが指摘されている。同社製品群では「LLMの利用料を抑制する機能も実装した」(同)。例えば、初めて受け取った請求書のレイアウトはAIで認識するが、2回目以降は過去の認識結果を再利用し、新たにAI利用料が発生しない仕組みを取り入れた。DataTetra本体の利用料は月額100万円からで、「処理能力などに応じた課金体系とし、費用の見通しを立てやすくした」(執行役員の久我温紀CMO)と、従量制の要素を極力抑えた。
データ主権やセキュリティーも重視しており、将来的にはオンプレミスへの対応や、データ参照時に多要素認証を導入するなど、データ保護機能の実装も検討する。同社は向こう3年のDataTetra関連の目標として、売上高30億円を掲げている。
(安藤章司)