年頭所感

【2005年 年頭所感】 富士通ビジネスシステム(FJB)

2005/01/03 20:37

週刊BCN 2005年01月03日vol.1070掲載

「恕」

鈴木 勲社長

 恕(じょ)とは「おもいやり」の意味で、相手の立場にたって思いやる気持ちを表した字だ。転じて、常に顧客の立場にたった顧客本位の心を表した字である。もう一度、初心に立ち戻り、顧客本位の経営を貫き通すことを改めて決意する。

 当社は、今年度(2005年3月期)中間期の純損益で4期ぶりに黒字を計上するなど、業績は着実に回復基調にある。不況やハードウェアの単価下落などで苦しんできたが、ここ数年の血の滲むような構造改革を経て、復活に向けた道筋が見えてきた。

 大都市圏における中堅・中小企業のIT投資が活性化していることから、首都圏での営業力を強化する。需要がある首都圏の営業人員を増やすと同時に、地方の営業拠点の営業効率を高める施策も打つ。

 首都圏での攻めの営業や、地方のビジネス効率の追求など、企業としてやらなければならないことはたくさんある。しかし、決して忘れてはならないのは「恕」の気持ちである。これまで断行してきた構造改革で、社員全員が痛みを感じてきたのは事実だ。だが、どんなに厳しい時代でも、ビジネスをする上で、顧客の立場にたって思いやる気持ち「顧客本位」は、絶対に揺らいではならない基本である。

 今年も、引き続き高収益体制の確立に向けて、より一層のドライブをかけていくが、顧客に対する「恕」の心は、社員全員が常に心掛けて片時も忘れないようにしたい。
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