「“安心電サ”」

百瀬次生社長

　「チャレンジ」を継続するとともに、今年新たに掲げるキーワードは「安心」だ。社名の略称である日立電サと組み合わせて〝安心電サ〟としてアピールしていく。

　ユーザーはシステムの安定稼働を一番に求めている。顧客が安心して情報システムとネットワークを運用するために、さまざまなITサービスと保守サービスを提供することが重要であり、それが日立電サの役目だからだ。

　「安心して仕事ができる環境」を提供していくことは、従業員に対するメッセージとしても重要なキーワードになる。

　昨年10月にオープン系システム構築に強い日立オープンプラットフォームソリューションズ（日立OPSS）と合併し、約320か所のサービス拠点と、4500人の社員を擁する最大級の総合サポート会社になった。

　これまで手薄だったシステム設計や構築などの上流工程も強化でき、マルチベンダー製品への対応力も一気に強まった。日立製品にとらわれず、情報システムのライフサイクル全般を請け負う体制が整ったわけだ。

　今年は、安心電サをキーワードにして強化された基盤をもとに、国内最大で最強の総合サポート会社になることを目指す。コスト競争力、CEの提案力、技術力、人材の4つを強化ポイントに、安心電サの地位を高めていきたい。特に人材は最大の財産だと考えており、CEの育成施策にはこれまで以上に力を入れる方針だ。