大遊泳時代

<大遊泳時代>最終回 第100回 100回になったら「ぽつぽつ」・・と

2006/01/09 16:18

週刊BCN 2006年01月09日vol.1120掲載

松下電器産業 顧問 前川洋一郎

 丸2年ちょっとで、本連載コラムも100号に達した。編集当局とワトソン君、そして、読者の皆様へ深く感謝いたします。

 ところで「百」という語だが、学校でずーっと100点を追いかけ、社会に出てから企業戦士として、永年、100%達成率を追いかけてきたので、あらためてもっと尊い意味があるのではと広辞苑を調べてみると、百人一首、百獣の王、百花繚乱、百年河清、百鬼夜行・・といろいろあり、一つの区切り、一つの到達点、一つの限界値と考えられる。

 しかし、これだけ教訓に多く登場するということは、「百」を極める人、達した人があまりいないことの証左である。すなわち、その昔から、100%達成、100点満点は少ないのでは?

 何事もベストエフォートでということかな? と自己弁解している時、レストランで出てきた湯のみに長寿の心得として、次の言葉が書かれていた。「百歳にしてお迎え来る時は、良い時節を見て、こちらからぽつぽつ行くと言え」とある。

 筆者自身、ふと長寿連載の心得はどうなんだと自問自答した。昔から得たことのない「百」の満足感に先ず感謝するとして──。

 今年は「ひのえのいぬどし」───私たちも何か考えては棒に当たることを予測して──そろそろかな。

 ねぇワトソン君よ。「ぽつぽつかね?」「そうですね。お迎えですね。」

 (本連載は今号をもって終了します。ご愛読ありがとうございました)
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