年頭所感

【2007年 年頭所感】 ネットワンシステムズ

2007/01/01 20:37

週刊BCN 2007年01月01日vol.1168掲載

「思考転換」

澤田 脩社長

 2007年は「次世代ネットワーク」をコンセプトに、一段とネットワークの用途や価値がクローズアップされる。NIerにとっては、ネットワークビジネスに対する“思考転換”を行わなければならない年になる。

 ネットワークは単にデジタルデータを配信するという位置づけではなく、アプリケーションサービスとの連動が重要になってくる。したがって、これまでとは違う発想でネットワークシステムを提案していかなければならない。

 ソフト開発で例えるならば、「COBOL(コボル)」と「オブジェクト指向」の違いのようなものだ。今までの考え方を変えていかなければ、ネットワークビジネスは成り立たなくなるのではないだろうか。

 06年から、転換の波に備えて着々と準備してきた。例をあげれば、携帯電話が無線IP電話となるモバイルセントレックスのデュアルフォンシステムや、IP電話の情報端末化サービス、映像を活用したテレビ会議システムなどだ。こうしたソリューションは、多くのユーザー企業が導入すると確信している。

 総務省のデータによれば、企業通信網構築の実態は、企業内や企業間のネットワーク接続に、全社的に取り組んでいるのが全体の2割弱に過ぎず、残りの8割強はネットワーク連携を行っていない。現状でも、ネットワーク網の需要はまだまだ開拓する余地があるということだ。ネットワークが多くのアプリケーションと連動するようになれば、リプレースが盛んになるだろう。
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