楽しみな転換期

ミツイワ　飯田裕一 社長

　中期3か年計画の初年度でもある2009年に予算を見直した結果、上期は若干上回り、第3四半期時点でも計画ラインに乗っている。商品、サービスなどを見直し、KPI（重要業績評価指標）を中心にしてPDCAサイクルを循環させている。中期経営計画の2年目につなげるために、施策にとどまらず具体的なアクションベースに落とした。それを「クラウドビジョン」と名づけた。ITのクラウドという意味もあるが、雨が降っていても「雲」の上は晴れているといった、環境に左右されないストックビジネスによる高収益安定成長を狙う。

　2010年は仮想化、セキュリティ、ネットワーク、プラットフォームなどの構築サービス、自社ERPパッケージ「Glacio・NET」は引き続き強化する。「Glacio」はSaaS化を検討中だ。来期は販売管理のコアを投入することから、業種向けソフトを自社開発やアライアンスにより充実させる。

　また環境分野に力を入れる。当社はアプリケーション、ハード、LAN工事などを中堅・中小企業にワンストップで提供している。工事の環境対応ではソーラーパネルや、非常灯で使うLED、リサイクル蓄電池などがある。グループ会社との連携やつき合いのある顧客の商材も統合して「ミツイワパッケージ」として提案したい。

　社会全体が「大転換期」を迎えている。臨機応変に舵を切り返し、波にうまく乗ることができれば、チャンスとなる。2010年は楽しみな転換期だ。