2010年は「クラウド元年」

 インフォベックは、「次世代ERPコンソーシアム」を通じて、完全ウェブERP(統合基幹業務システム)「GRANDIT」事業の推進母体として活動してきた。「コンソーシアム」を組織したのは2003年10月。コンソーシアムメンバーには、現在NECネクサソリューションズや親会社のインフォコム、システムインテグレータなど13社が加盟している。

 コンソーシアムメンバーは、「GRANDIT」の機能強化への提言やアドオンテンプレートの開発をすることができる。上流コンサルティングから要求分析、パラメータ設定、カスタマイズ、導入・運用・保守までを一貫して手がける。 2次店にあたるビジネスパートナーは、大手SIerを中心にライセンス販売やカスタマイズなどを担当し、日本ユニシスやリコー販売がこれに当たる。

 アライアンスパートナーには、三つの提携の領域が設定されている。内部統制・国際会計基準(IFRS)を主とする会計コンサルティングで強みをもつ監査法人などのサービスパートナー(CPAパートナー)と、ハードウェア製品・技術を提供する日本ヒューレットパッカードが単独で加盟するテクノロジーパートナー、「GRANDIT」の連携製品を提供するウイングアークテクノロジーズなどのソフトウェアパートナーがその三つだ。

 このほかゼネラルパートナーとして、インテルとマイクロソフト、デルなどが技術・マーケティング面でコンソーシアムを支援している。

 直近の動きみると、クラウド参入が注目に値する。インフォコムは、日本ユニシスのICTホスティング環境を利用して、クラウド型サービス「GRANDIT for Cloud」の提供を2010年5月に開始。従来は、年商50億~500億円規模の企業がメインターゲットだったが、すそ野を広げて50億円以下の中小企業も攻略しようとしている。(信澤健太)