明るい変革

藤本司郎 社長

　プライベートクラウド環境の構築案件が刺激剤となって、2011年度の上期（4～9月）は、ビジネス展開が順調に進み、黒字化を実現することができた。下期も好調なトレンドが継続するとみており、2011年度の通期見通しは増収増益だ。粗利については、2ケタに近い成長を見込んでいる。

　当社は2010年に事業モデルをサービスにシフトした。2011年に、企業向けユニファイドコミュニケーション（UC）システム「uniConnect（ユニコネクト）」の利用社数が大きく増えるなど、このところ、サービス事業が大きく伸びている。とはいえ、サービス事業の売り上げに関していえば、現時点で、まだ会社全体を支える規模には達していない。

　今、当社では、シンクライアントの引き合いが爆発的に増えている。2011年の上期に、レノボと組み、シンクライアントの大口案件を獲得することができた。これからも、シンクライアントのニーズが高いとみており、事業拡大につなげていく考えだ。

　私どもは、2012年4月に始まる来年度から、次の中期経営計画を開始する。現在、この先5～10年のプランを練っているところだ。方針としては、独自商材の開発に注力する。景気やIT需要について、暗いイメージは抱いてはいない。その延長線として、当社ビジネスの「明るい変革」を実現していきたい。