年頭所感

【2012年 年頭所感】 東芝情報機器

2012/01/19 20:40

週刊BCN 2012年01月16日vol.1415掲載

希望

影山岳志 社長
 2011年は、社会の様相が様変わりするような出来事が続いた。3月11日に発生した東日本大震災、タイの洪水がその最たるものだ。景気はあまり芳しくなく、IT業界の伸びは鈍かった。そんななかでも、タブレット端末やスマートフォンなどのモバイルデバイスが登場し、クラウド・コンピューティングの普及にも拍車がかかったと感じている。2012年はデータバックアップや事業継続計画、省エネルギー関連の事業が本格化していくだろう。

 11年度の上期は前年以上の結果を出せたが、ハードウェアの販売台数が伸びる一方で、単価の落ち込みが止まらない。ノートPCを中心にタブレット端末も揃え、付加価値ビジネスを展開してきたが、十分とはいえなかった。プラットフォームソリューションは徐々に実績が出てきた。営業職のシステム提案力が向上した結果だ。クラウド事業はようやく開始したばかりで、まだ結果を求めるのは早いが、事業を展開する素地は整った。

 2012年はクラウドに加え、お客様のかゆいところに手が届くサプライ製品などの提供に努める。商材を増やすことはもちろんだが、営業の提案力向上に早急に取り組んでいく。事業拡大にあたっては、ハードとセットにして提案する当社ならではのビジネスを展開する。暗い話題が多かった2011年だったが、ITの力をもって2012年は日本を照らす希望の年としたい。
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