当社は、2013年度（14年3月期）から3年間のスローガンを「Change」と定めて、お客様に新たな価値を提供するトータルサービスの具現化に力を入れている。14年のキーワードとしては、引き続き「Change」を掲げていく。

　これまで当社の事業ミッションは、お客様のICTインフラを安定して稼働させることだった。しかし、メイン事業の保守サービスは縮小傾向で、お客様の要望はICT以外の領域に広がってきた。そこで、ICTインフラの枠を超える新ビジネスに挑戦している。例えば、13年8月には、お客様のワークスタイル変革を実現する「FUJITSU Infrastructure System Integration オフィスまるごとイノベーション」の提供を開始した。オフィスリニューアルの際に、サーバーやPC、ネットワークなどのICTインフラだけでなく、停電時に備えた蓄電池や、省電力の照明器具、レイアウトなどを含め、オフィス環境に関するお客様の要望にまるごとお応えする。ICTに関しても、マルチベンダー対応を進めて、富士通製の機器だけでなく、複数のベンダーの製品と組み合わせて提案できる体制を強化しようとしている。

　また、購買の発注やコールセンターなどの業務の代行もトータルサービスの一部だ。さらに、お客様が販売した製品のアフターサービスをBPOとして受託することも考えている。14年は、このトータルサービスの実現に向けた「Change」を加速して、15年度までの売上高を年平均4％のペースで成長させていきたい。