浜野一典 社長
 富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)がもつスタッフのスキルとノウハウ、サービスを結集して、ユーザーの要望にきめ細かく応えたい。全員の力を合わせてビジネス展開していきたいという思いから、キーワードとして「ONE FIP」を掲げる。

 富士通FIPは、全国16か所にデータセンター(DC)を構えて、DCを活用したサービスとクラウドを展開している。私が社長に就いてから、重点事業を三つ定めた。一つは富士通との協業によるDC・クラウドサービス、二つ目が富士通FIPがもつ業種向けソリューションを生かしたLCM(ライフサイクルマネジメント)サービス。そして、三つ目がグローバルビジネスだ。国内のIT需要は底堅く、富士通との協業ビジネスとLCMサービスは好調。2013年度(14年3月期)は増収増益を果たすことができそうだ。首都圏だけでなく、地方のニーズも高く、自治体、病院、民間企業など、さまざまな業種から多くの引き合いがある。とくに伸びているソリューションは、ギフトカードサービスを支援するASPサービスで、商談数は前年比で約2倍と、驚異的に伸びた。

 一方で、思うような速度で成長していないのが海外事業だ。環境経営情報サービス「Fujitsu Eco Track」をドイツで販売するなど、いくつかチャレンジしたが、思うような成果が出なかった。とはいえ、やめるつもりはない。4~5年先に結果を出すくらいの長い目で、海外ビジネスを育てたい。定めた三つの重点分野は、年が改まっても変えない。