カルチャーが違う。だからこそ、合併しておもしろいと思う。2013年11月、親会社の日本ユニシスが、14年3月1日付で当社をユニアデックスに統合することを発表した。私は、ネットマークスの社長として、こういうかたちで年頭の挨拶をさせていただくのは、今回が最後になる。合併してからも、当社が大切にしてきたベンチャーマインドを維持し、ユニアデックスにも浸透させたいと考えている。

　私どもは、長年にわたってネットワーク構築とセキュリティを高い品質をもって提供し、お客様と深い信頼関係を築いてきた。案件の実装で当社がちょっとしたミスをしたとしても、お客様がそれを許してくれて、次も当社に注文してくださるほどの深い絆で結ばれている。ユニアデックスと合併して、今後はネットワークにサーバー構築やシステムの保守などを加え、より広い範囲での提案活動が可能になる。社名が変わっても、お客様との信頼関係が失われないよう、顧客対応を徹底して、お客様の期待を超える提案をしていきたい。

　2013年は、売上高も営業利益も順調に伸びた。しかし、ネットワークだけで訴求力が乏しくなりつつあると考えている。それだけに、ユニアデックスとの統合による相乗効果に大きな期待を寄せている。カギを握るのは、それぞれの組織をいかにうまくかみ合わせて、社員が連携し合うかということだ。技術スキルを共有するのはもちろん、両社の人的交流を深めて、合併をビジネスの拡大につなげたい。