新しいディストリビューションのかたちを創造しなければならない。その意味を込めて、「変化」をキーワードに掲げる。

　米国本社では、リセラーがさまざまなサービスを発注できる、「Solv」という名称の仕組みをつくっている。Solvでは、キッティングサービスやケーブリングなどインフラを構築するためのサポートをメニューとして用意しているほか、クラウド関連のサービスやサポートなども揃えている。日本でも、個別の案件で有料サービスとして提供しているが、多くの販売パートナーがSolvによって案件を獲得できるよう、今後は体系立てることを検討している。

　メインフレームや端末をファーストプラットフォーム、その後のクライアントやサーバーシステムをセカンドプラットフォームと表現するのであれば、今まさにサービスを中心としたサードプラットフォームの時代が到来している。だからこそ、ディストリビュータは、目に見えるモノだけでなく、目に見えないサービスもモノと捉えて販売パートナーに提供することが重要になっている。2014年は、Windows XPのサポート終了によって、春にパソコンのリプレースが急増したものの、その後は厳しい状況に陥った。しかし、当社は、スマートフォンやタブレット端末などスマートデバイスに力を入れた結果、パソコンのスローダウンを補てんすることができた。今後も、モバイルやクラウドをベースとしたサービスの可能性を見出してビジネスを拡大していく。