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Aiソリューションズ、大手ベンダーと連携し地場の中小企業を支援

2025/07/11 09:00

週刊BCN 2025年07月07日vol.2066掲載

 仙台に中核オフィスを構えるAiソリューションズは、宮城県を事業基盤としながら、2025年5月に本店を東京へ移転した。大手SIerなどと連携して事業拡大を目指す同社の永倉仁・常務執行役員は「大手企業では手が届かない中小企業向けにビジネスを支援する」と語り、全国の人材の力を結集しながら、地場の中小企業に寄り添った支援を展開する姿勢を示した。
(取材・文/大向琴音)

仙台から東京へ本店を移転

――どのような事業を展開しているか。

 これまでさまざまなビジネスを展開してきたが、現在は企業の業務で使われる各種システムの提案や開発、保守を請け負っている。主に大手のSIerと組んで請負契約による開発を行っており、私の出身企業である、NTTデータ東北の営業支援受託会社でもある。客先に常駐してシステム運用を行う業務が中心ではあるが、当社が顧客接点を持つ地場の中小企業に向けて、NTTデータ東北などの人材の支援を受けながらIT導入を行うケースも出てきている。

――ビジネスの近況はどうか。

 地場に根差した会社として、大手企業では手が届かない中小企業向けにビジネスを支援している。人手不足を背景に、中小企業においてもIT導入意欲は旺盛だが、大手ベンダーのERP製品などは費用面で導入できない。だからこそ、当社のような中小のITベンダーが企業に寄り添うビジネスを目指さなければいけない。地元でつながりのある経営者を通じて紹介された企業にシステム導入の提案を行う活動もしている。

――25年5月に本店を東京へ移転した。どんな目的があるか。

 東京に拠点をつくった理由の一つが、採用活動だ。20代、30代といった若手の人材を求めているが、採用が難しいという課題に直面している。仙台で中途採用をしようと思っても、狭い商圏であり、既に知っているメンバーであることが多いため、外から人を連れてこないことには人員は増えない。その上、外資系のコンサルティング企業などが仙台に事業所を出しており、そちらに人が流れている現状もある。東京に拠点を設けることで、より幅広く採用活動を展開する。まだ開設して間もないが、人材系の会社とも話をしながら、採用に向けて動き出しているところだ。

 また、東京には大小問わずさまざまなビジネスのチャンスが転がっているので、当社の事業に適した案件には取り組んでいきたい。
この記事の続き >>
  • 人に依存しない仕組みづくりが大切
  • 客先常駐からアウトソースへシフト

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外部リンク

Aiソリューションズ=https://www.imagia.co.jp/aisols/