「エントロピー増大の法則」をご存じでしょうか。秩序は放置すると乱れることを意味する、物理学の言葉です。「整頓していたはず会社のデスクがあっという間に散らかる」など、日常生活に当てはめるとわかりやすいかもしれません。

　アプリケーションやSaaSの利用拡大に対して何も対処しないことも、この法則に当てはまりそうです。便利なソリューションがあれば気軽に利用を始めがちですが、ツールが増える分、管理は煩雑になります。企業内のシステムなら、さまざまなセキュリティーリスクも気がかりです。増大するエントロピーの抑制が経営課題となっています。

　この課題解決を目的に、日本IBMが新たな統合基盤を提供します。オンプレミスやクラウド上のインフラ、SaaSといった異なる環境に散らばったツールを連携し、一元管理する役割を担います。利用者は網羅的な統合ソリューションを求めており、活用が進むことを期待しています。（春菜孝明）

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日本IBM、買収した製品群で運用自動化支援を本格化　インフラやツールの乱立の課題を解決