NTT DXパートナーは2月10日、ユーザーの睡眠に関する悩みの相談に特化した生成AIチャットサービス「nemuso(ネムソウ)」の提供を開始した。睡眠に関する専門的な知見を学習データに用いており、信頼できる回答が可能としている。自治体や企業への導入を目指す。
nemusoは睡眠の質を向上するプロダクトを開発・提供するブレインスリープが監修し、睡眠改善アドバイザーの民間資格「スリーププランナー」のテキストや、エビデンスが確保された情報を用いて開発。チャット上でユーザーの睡眠相談を受け、回答を作成する。今後は資格の取得を目指すユーザー向けの学習コンテンツの搭載なども検討する。
販売ターゲットとしては自治体を想定し、施設やWebサイト上で住民が利用できるようにする。健康経営に力を入れる企業への販売や、クリニックや介護施設などでの利用も目指す。
東京都港区の「みなと新技術チャレンジ提案制度」に採択されており、同区は3月2日までの期間、港区スポーツセンターに専用のブースを設置。無料開放して導入効果を検証する。
梅田貴大・ビジネスプロデュサー
商流として、企業が自社の製品やサービスにnemusoを追加機能として組み込めるようにもした。パートナーによる間接販売にも期待を寄せる。2月7日に開いた記者説明会で同社の梅田貴大・スリープテック事業部ビジネスプロデュサーは「企業のホームページを開発する際などに、nemusoを付加価値として提供してほしい」と呼び掛けた。(大畑直悠)