三菱UFJリースが営業支援(SFA)と全社共通の情報基盤システムを刷新しました。採用したのは「Microsoft Dynamics CRM」。金融機関の「Dynamics CRM」導入先として国内最大規模の事例です。マイクロソフトにとって大きなPR材料になるでしょう。
国内金融機関は情報公開の規制が厳しく、活用する情報システムや導入したIT製品を、他の業界よりも表に出したがりません。「PRしたいのに、大半の金融機関は公開させてくれない……」そんなITベンダーの嘆きを頻繁に耳にします。
それにも関わらず、今回は三菱UFJリースとマイクロソフトの共同発表という形でプレスに公開したのは、“固い”金融機関でも先進的なITを導入していることが、企業ブランド向上につながると感じたからではないでしょうか。
一部の大手に限られますが、ユーザー企業が発表する中期経営計画に「ITの戦略的活用」を掲げて具体策を明示するケースは増えています。
ITの導入計画は、ユーザー企業の重要な経営戦略であり、PR材料になり得るのだと今回の共同発表で再確認しました。
(木村剛士)
【記事はこちら】
・三菱UFJリースが「Dynamics CRM」採用、SFAを刷新(2009年12月2日掲載)
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2009.12.3」より