今年4月1日から始まった「J-SaaS」というSaaS型サービスをご存知でしょうか。経済産業省が主導し、民間企業と共同で作り上げた異例のサービスです。昨年度スタートしたプロジェクトで同省は、実に約40億円もの資金を2年間で投じています。
多額の資金を使い、鳴り物入りで始めたサービスですが、驚くほどユーザー企業が伸びていません。
目標は今年度末までに50万社の中小企業ユーザー獲得。一方で、実績は現時点で3000社程度……。それに遠くおよばない実態が浮き彫りになりました。
知名度不足や販促施策の不発など、経産省の進め方にも問題があったとは思います。ただ、このまま終わらせるわけにはいきません。
来年度から、このプロジェクトの予算はなくなります。このままでは尻すぼみになってしまう可能性が高い。これまで以上に、経産省と民間企業、業界団体が手を取り合って普及・拡販策を手がけなければならないと感じます。
(木村剛士)
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鳴り物入りの「J-SaaS」は、このまま終わるのかメールマガジン「Daily BCN Bizline 2009.12.11」より