今日のひとことWeb版

「Google Apps」に乗る

2009/12/21 15:26

 クラウドビジネスの手始めに、「Google Apps」に着眼するITベンダーが今年目立ちました。

 「Google Apps」の開発・販売パートナーは、現時点で18社に増加。データセンターを持つ必要がなく、気軽にクラウドの可能性を追求できることから、試験的に始めるITベンダーも多いです。

 先週、ある「Google Apps」パートナーのトップに会いに行きました。来年の方針を聞くなかで「『Google Apps』は儲かる商材ですか?」と質問。すると「今は厳しい。でも、可能性は感じるよ。自社でも導入したんだけど、運用していると意外に面倒な点が多い。ユーザーが面倒と感じるということは、ベンダーにとってチャンス。来年、期待しててよ」。

 目先の利益にはなっていないとのことですが、表情は自信あり気。「Google Apps」でパートナーが儲けるためには独自の付加価値が必要と言われます。このトップはそのヒントを見つけたようです。

 他のパートナーも、当然「クラウドの付加価値」を模索してきたはず。各社の実績が表れる来年からが、勝負の本番ということでしょう。

(木村剛士)

【記事はこちら】
グーグル、販売パートナー増強、60社規模へ
マイクロソフト クラウドでAmazon、Googleを本格追撃
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2009.12.21」より
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