IT産業の今を知るために、記者はPCサーバーの出荷台数を重要な指標にしています。

 たとえ利益が出にくいハードウェアでも、新規の出荷台数が増えなければ、関連する機器やサービスも伸びません。「クラウド時代」「主役はサービス事業」といわれる今でも、成長局面か否かを判断するには、やはりサーバーの出荷台数だ。常々そう思っています。

 ノークリサーチが、2009年度(09年4月~10年3月)の国内PCサーバーの出荷調査結果を発表しました。昨年末には、同社の伊嶋謙二社長とお互いの情報をもち寄り、「かなりまずい。45万台程度まで落ちるんじゃないか」と雑談。「5年前の市場規模(44万3900台)に逆戻り」という最悪のシナリオを想定していました。しかし、結果は何とか50万台に到達。下期はプラス成長だったことが、最悪の事態を回避できた要因です。

 確かに、結果はマイナス成長で、前年度を上回ることはできませんでした。ただ、踏ん張った数字だと記者は思っています。市場は確実に元気を取り戻しています。(木村剛士)

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ノークリサーチ、09年度のPCサーバー出荷実績発表
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2010.6.11」より