●2005年6月6日 vol.1091 1面にて報道
エレコム ケーブルやマウスの海外展開を本格化

 日本のデジタル家電やIT産業は、「成熟市場」といわれ、いまや、多くの国内有力メーカーが海外へと目を向けている。その傾向が見え始めたのは、日本経済が「バブル崩壊」から「いざなみ景気」に差し掛かったころだ。資金が潤沢なうちに、将来を見越して海外展開する動きが活発化した。

 そんな折、陰りが見え始めた国内のデジタル家電市場を案じ、早めに海外地盤を築こうとするメーカーの声をよく聞いた。「週刊BCN」(2005年6月6日号)では、海外展開を即実行するというエレコムの戦略に関する情報を得て、特ダネとして扱った。

 当時エレコムは、「市場拡大余地の大きい欧州など」と、まずはドイツに拠点を構えた。欧州を選んだのは、海外向け製品の展開で部品調達を含めた生産面でのメリットが得られるというのが理由だった。

 ドイツの拠点では、当初「現地化」を図るため現地スタッフを採用し、指揮にあたらせた。しかし、思うように市場を伸ばせず、結局は日本人幹部を現地に派遣し、“日本式”の経営手法で取り仕切っている。いま、エレコムはさらに海外シフトを強めている。(谷畑良胤)