SaaS提供に慎重な業務ソフトウェアメーカーが少なくありません。そんななか、ピー・シー・エー（PCA）は積極的にSaaS事業を展開してきました。SaaS事業を開始したのは08年5月。09年2月に、初期費用不要の「イニシャル“0”プラン」を発表しました。

　11年2月には、「PCA 9 V.2R7シリーズ」を一新し、「PCA Xシリーズ」として発売する予定です。「PCA X for SaaS」は、11年8月以降の提供予定です。「PCA Dream21 クラウドサービス」（仮称）の提供にも着手する考えを明らかにしています。

　PCAの中間期業績は、新規製品販売が低調で、とくにスタンドアロン製品の販売減少が止まりませんでした。一方、既存ユーザーの囲い込みによってバージョンアップの売り上げは、堅調に推移しました。

　「PCA for SaaS」のユーザーは、半数以上が新規。パッケージの新規販売が頭打ちとなるなかで、SaaSという選択肢が新規ユーザーの掘り起こしにつながりそうです。（信澤健太）

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PCA、中堅・中小企業向け基幹業務ソフトを一新、「PCA Xシリーズ」発売