国内グループウェア大手のサイボウズが、米国市場に再参入します。2001年5月、「サイボウズ Office4」の英語版を開発し、サンフランシスコに現地法人を立ち上げましたが、数年であえなく撤退しました。ただ今回は、IT市場環境が大きく変化するなかで、以前とは異なる展開になりそうです。
当時、米国法人にいたS氏に、撤退の要因を聞いたことがあります。それによると「Notesなど、すでに絶大な市場シェアを取っている競合があり、Notesに近いUIでなければ売れない」。米国では企業情報ポータル(EIP)とも呼ばれるグループウェア市場は、日本とは異なり、すでに成熟した市場でした。
ただ、いまはクラウドが利用でき、投資も少なくてすむほか、グループウェアといえども、求められる機能が多様化しています。NotesやExchangeとの違いを明確にすれば、売れる可能性はあると思っています。(谷畑良胤)
【記事はこちら】
サイボウズ、海外事業とクラウドサービスの強化を発表、米国再進出へメールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.4.4」より