国内ERP市場は、数多くの外資系ベンダーと国内ベンダーがひしめき合う激戦区です。日本マイクロソフトは国内ERP市場では後発で、2007年6月に「Microsoft Dynamics AX」の提供を開始しました。累計納入実績は100社ほどで、認知度・シェアは高いとはいえません。
しかし、これは今後“化ける”可能性があるERPです。マイクロソフトは、豊富な研究開発費と人員リソース、強力な製品群をもっています。「Microsoft Office」アプリケーションと連携する操作性のよさや、柔軟なカスタマイズに対応する階層型のアーキテクチャ「レイヤーテクノロジー」など、競合との差異化ポイントがあります。
日本マイクロソフトは、今年度に入ってから、「Dynamics AX」の拡販に本腰を入れるべく、体制強化に着手しました。1年後の成果を待ちたいと思います。(信澤健太)
【記事はこちら】
日本マイクロソフトがERP事業をてこ入れ シェア向上の余地は大きいメールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.9.27」より